Phil Hardison

Phie Hardison

「生粋のクズがブログを書くとこうなる」というのがよく分かるブログを目指しています!

バイリンガルだらけの女子寮で起きた修羅場

 

 

 

こんにちはハーディソンです。今回は学生時代の思い出話です。

 

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以前にも記事には何度か書いているかと思いますが、私は21くらいの頃にカリフォルニアの学校に行っておりまして、寮の4人部屋に住んでおりました。もちろん全員女子です。4人部屋と言っても、基本は3人くらいしか学生は住んでいませんでしたが。

ちなみにこの学校は世界中から学生が集まる語学学校というやつで、上級クラスの学生のほとんどは学生ビザ欲しさや仕事で仕方なく通学しているので英語はみんなほぼネイティブレベル、ただ下のクラスになればなるほど母国語話者同士でくっついてきゃっきゃやって親の金をドブに捨ててる人が増えるおもしろい空間です。

学校内で英語がさっぱり分からない、という人とは仲良くなれない訳なので、必然的に仲良くなるのは英語がある程度ちゃんと喋れるバイリンガルの子になります。ちなみにヨーロッパから来る子たちは母国語の他に隣国の言葉を話せる人も多く、バイリンガル、トライリンガル、それ以上の数の言語を話せる人たちもザラです。

 

さて、修羅場が起きた当時のルームメイトはフランス人(お皿をバスタオルで拭こうとする・日本オタク・天然)ドイツ人(医学部・おしゃれ番長・若いのに大人びてる)の二人でした。

私たちの寮はみんな基本的に仲がよかったので、部屋の行ったり来たりはよくしていたのですが、私のルームメイトのフランス人親友のフランス人が隣の部屋にいて、その子がよく私たちの部屋に遊びに来ていました。

 

語学学校の・・・いや国際交流の暗黙のルールとして、そのグループにおいて誰もが分かる言語を話す、というものがあります。例えば、日本人ふたりとイタリア人ひとりでご飯に行ったとき、日本人ふたりは日本語で話してはならない、というものです。日本語が分からないイタリア人を仲間外れにすることが失礼だからです。もし日本語でないと説明できないことがあったら「ごめんちょっとだけ日本語で説明させて」などと前置きをしてから最低限必要な部分を日本語で話すことならあるかもしれませんが、その場にいる全員が分かる言語(主に英語)で会話をするのが最低限のマナーです。

 

そんなこともあって、フランス人ルームメイトその親友は私に気を遣って、私が部屋にいるときはいつも英語で話してくれていたのですが、私が「フランス語聞いてるの面白いし気い遣わないでフランス語で喋って大丈夫だよ」というタイプだったのもあって、その時ふたりはフランス語で喋っていました。もちろん私はフランス語なんてわからないので彼女たちが何の話をしているかなんて分かりません。

 

 

 

この時私とこのフランス人のふたりはリビングにいたのですが、寝室にいたドイツ人のクール女子がふらっとリビングに入って来て、突然英語でこう言ったのです。

 

「気付かなかったかもしれないけど、私フランス語分かるから。私に言いたいことあるなら直接言ってくれていいよ。私は怒ったりしないから」

 

私「???・・・・あっ(察し」

 

私は突然のことで何が起きたか分からず、ポカーンとしていたのですが、ものの数秒で事態がのみ込めました。フランス人ふたりは気まずそうに黙り込んでしまっています。

 

何が起きたかお分かりいただけましたでしょうか?

 

どうも、隣部屋のフランス人の子が、フランス語でドイツ人ルームメイトの悪口を言っていたみたいなんです。

が、悪口を言われていたドイツ人の子、実は英語とドイツ語の他にフランス語とトルコ語を話せるテトラリンガルだったのです。

 

これが修羅場か~~~!

 

口をきけずにいるフランス人ふたりに向かって、ドイツ人ルームメイトはこう言って去っていきました。

 

「陰口言われると気分悪いから今度からは直接言ってね。じゃ」

 

かっけ~~~!!!!

 

18歳なの!?本当に18歳なの!?

 

フランス人ふたりは魂が抜かれたかのようにしばらくお口あんぐりしていたのですが、ドイツ人ルームメイトが部屋を出ると「やばいやばいやばいやばいどうしよ」「えでもほら、今の悪口じゃないよね?ちょっと変わってるよねって話だっただけだし」と私に言い訳を始めました。

 

「私はフランス語分かんないから何言われてもどうしようもないんだけど、それ本人に直接言わないとね。次会ったときちゃんと謝んなよ」

 

フランス人のふたりはずっとどきまぎしていましたが、ドイツ人クール女子はどこまでもクールで、陰口を言っていたこの二人組にたいしてその後普通に接していました。

 

かっけ~~~!!!!!

 

マルチリンガル同士が集まると、こういう修羅場が起きることもあるんですね・・・。こわいこわい・・・。でもなんだかんだ色んな文化や言語、そして色んな性格の子たちと触れ合って学ぶことができた、良い時間でした。

 

 

 

 

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