Phil Hardison

Phie Hardison

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黒髪の強要って、日本の教育終わってない?(海外の反応)

 

 

 

先日、大阪府の女子高生が高校に染髪を強要されたとして訴訟を起こし、大きなニュースとなりました。

 

www.huffingtonpost.jp

 

news.nifty.com

 

芸能人らもツイッター等のSNSで公に批判していますが、一般人からも集中砲火を受けているようです。

 

 

 

 

 

 

少し前には『地毛証明書』も話題になっていました。

 

toyokeizai.net

 

 

 

さて、色々見てみても、やはり『普通』じゃないから、という理由で髪を染めさせるなんて異常だ、というのが一般論のようで安心しています。ただ、これだけ一般的に「髪の色とかどうでもよくない?」と言われているのに、学校の校則が昭和から変わっていないのは、悪い意味の日本らしさがとことん晒されているな、と感じます。

 

私はブロンド(金髪)の父親と黒髪の母親の間に生まれたので、髪色は暗い茶色でした。高校での風紀検査で「おまえそれ染めてないよな?」と先生に疑われたことがあります。自分がどうやってリアクションしたのか覚えていませんが、生まれ持ったものをどうしろと?なんて失礼な奴なんだこいつは?なんなんだマジで?という怒りや悔しさで「こいつどうしてやろうか」と思ったのは覚えています。

 

 

 

また、元高校教師である私に言わせれば、髪型は教育とは何も関係ありません。髪が何色であろうと、勉強できる生徒はできるし、できない生徒はできないし、遅刻常習犯は遅刻するし、授業中しゃべる生徒はしゃべります。

これに髪型が関係していると本気で思っている学校があるのであれば、その学校が日本の教育レベルを下げていると言っていいでしょう。

また、学校側から「これは髪を染めることで気持ちが大きくなり非行に走る生徒を出さないように、校内の秩序を守るためにしている」だとか「全員を平等に扱うため」だとか「学校の品位を保つため」だとかいう反論があるのは目に見える訳ですが、こんなことを公言する学校があるのなら時代錯誤も甚だしいです。「みんな~!私達は教育のあり方を長年全く研究してないし、グローバル化と言ってるけど世界基準からは程遠いクソみたいな校則で未だに生徒に理不尽な要求を押しつけてますよ~!」と大声で言っているようなものじゃないでしょうか。

 

 

 

髪色が成績とは関係ないということは置いておいて、この事件であらわになった日本の教育現場や社会における最大の問題は、「黒髪ストレートの人はみんないい人」という異常な考え方です。問題の学校が「地毛が金髪の外国人でも黒染めさせる」と言ったことについては正直信じられないです。

じゃあアレだわ、「女子の平均身長は154センチだから165センチのお前は背高すぎ、縮めて来い」「日本人のほとんどが暗い目の色なのに、お前の目は茶色すぎ、カラコンつけて来い」「日本人のほとんどが肌は黄色なのに、肌黒すぎ、白くして来い」って言うんだよな?そういうことだよな?

それとこれとは話が違う?いいえ、同じです。生まれ持ったものを拒絶し、矯正を強要している。全く同じですよ。「お互いに生まれ持ったものを尊重しながら共生していきましょう」と教えていかなければならないはずの学校が、「レッツ差別!」と言っている訳です。こんな矛盾がありますか?日本人としてこんな学校がまだ存在していることが恥ずかしくてなりません。

また、教員の質の低さが見事に露呈した一件だったように思います。

 

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また、このニュースを読んだ海外の反応がこちら。

 

アメリカ人女性(日本育ち):分かる。私が住んでたところは厳しい日本スタイルに比べると結構ゆるかったから、赤やらピンクやら紫やら入れてても大丈夫だったけどw

 

アメリカ人男性:彼女が訴訟に勝つことを祈るよ。日本、しっかりしてくれよ。

 

イギリス人男性:はあ!?(WTF!?)

 

アメリカ人女性(ALTとして日本在住):彼女が勝訴するといいな。ちょっと日本は落ち着くべきね。私も日本で働いてると無言の圧を感じる時がある。服装や髪型について異常に気を遣わなきゃいけないし。そろそろ「日本よ、もういっそのこと私をクビにしてくれ!」って言い出しちゃいそう。

 

アメリカ人男性:彼女が勝てば将来に向けて最高の前例ができるね

 

イギリス人女性(ALTとして日本在住):どこでも起きてるって話じゃないと思うな。少なくとも私が働いてる佐賀でこういう話は聞いたことない。

ともあれ彼女が敗訴することなんて想像できない。校則は『黒髪であるべき』じゃなくて『染髪してはならない』なんだから、先生たちは生徒に校則を破るように指導してるのと同じ。学校を辞めなきゃいけないのは先生の方。

 

アメリカ人男性(日本在住):佐賀でブロンドの地毛を黒染めしろってニュースのままのことを言われた留学生を知ってるよ。彼女は「そんな馬鹿なことはしない」ってシンプルに答えたみたいだけどね。だから佐賀でも同じようなことは起きてるよってこと。

 

アメリカ人女性(英語教師として日本在住):私も佐賀の小学校で働いてる時、小学校1年生のハーフの男の子がいたの。髪は生まれつき茶色。教師たちが何したと思う?彼の髪をスプレーで黒に染めたの。その子まだ6歳よ、6歳。

もし地毛が茶色の私の娘が同じようなことを日本の学校で言われたら、学校に乗り込んで地獄に落としてやるわ。

 

アメリカ人男性(ALTとして日本在住):こんなのありえない!髪を染めちゃいけないルールがあるって?ああしろ、こうしろって理不尽なこと言ってる連中はくたばればいいよ。学校側が守れてないことをひとつひとつ挙げてやって恥でも晒してやればくだらないルールで生徒を叱ることもなくなるかもな。

前に教員連中に言ってやったことがあるよ「俺の容姿や服装が気にいらないならじっと見てんじゃねえ。もしキャパオーバーなんだったら考えるのをやめろ」ってな。

そのうち俺は生徒に言ってることを学校の連中にも言うようになったよ。「人をじろじろ見るのは失礼なことだ」って。

 

 

 

海外からも寄せられる日本の教育界に対する批判的な声の数々。今は視線が学校に集中していますが、これは日本という国が「黒髪ストレートをよしとする」という異常なスタンダードが浸透してしまっていて、ほとんどの国民がそう思い込んでいることが一番危惧すべき点かと思います。黒髪ストレートなら仕事ができる?真面目?問題を起こさない?見た目で本当にそこまで判断できるとお思いか?黒髪ストレートが全員仕事ができて真面目で問題を起こさないとお思いか?

そんな時代はとうに終わりましたよ。この件をきっかけに多くの人が異常なスタンダードからさっさと目を覚ますことを願います。

 

 

 

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