Phil Hardison

Phie Hardison

「生粋のクズがブログを書くとこうなる」というのがよく分かるブログを目指しています!

障害者であれば何をやってもいいのか

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ちょっと重めの話なので、なるべくサクサクとフラットに書いていきたいと思います。

 

私はいわゆる健常者です。潰瘍性大腸炎という難病を患っており、壊血病をこじらせたり、うつ病を患ったりもしていますが、身体障害に比べれば大したことはないと思っています。

 

(私は今から急に目が見えなくなったり、脚がなくなったりしたら、それこそ死ぬ気で死ぬ方法を考えると思います。なので、difficultiesがある人たちに対してはいつも「すげえ」と思ってきました。なぜなら、この社会がそういった人たちにとって不親切だということは明瞭だからです。)

 

 

さて、数ヶ月前の話になるのですが、コールセンターで働いている知人からこんな話を聞きました。

 

彼は当時まだ新人で、電話を取りはじめて1ヶ月ほど。そこで電話をしてきたお客様に冒頭「全盲です」と言われたものの、うまく聞き取れなかったので聞き流したまま「製品番号は分かりますか?」といった質問をしてしまったそうです。

 

そうするとその客は怒って「全盲って最初に言いましたよね!?日本語分かりますか!?馬鹿なんですか!?」と暴言が始まりました。彼は冒頭でその客が全盲だと言ったのを聞き逃したことを陳謝し、その客のサポートを務めました。

 

とりあえず製品情報が分からないとどうにもならない仕事なので、何か製品について分かっていることはないかと色々なことを聞くわけですが、「だから分からないって言ってるでしょ!?」と何を言っても逆ギレ。もうそこの製品使わなくていいのでは?と思うほど。でも客は「全盲だから仕方なく使っている」とはっきり言ったそうで。

 

客が直面している問題をなんとか聞き出し、「その問題であれば、こうやって操作すれば解決しないでしょうか?」と提案したところ、きっと直っているのでしょうが、「直った」という一言を言ってくれず、「問題は解決しましたか?」と尋ねても「だいたいなんでこうやって壊れるんですか?おかしいでしょ!」とクレーム。元はと言えば客の誤操作なので、壊れている訳でもないのに・・・。

 

問題が解決しているかを教えてくれず、更にごにょごにょ文句を言ってくる状態で、何度謝罪してみて協力を仰いでみてもだめ。彼は仕方なく上席の人間に電話を代わってもらうことになりました。

 

 

私はこの話を聞いて「なんだそれ胸糞わりーな」と正直思いました。私はあいにく「障害者であればある程度の暴挙は許される」なんて考えは持ち合わせていません。人は誰だって聞き間違いをするし、この件に関しては客自身が全盲かどうかは別として、そもそも人間としてどうなのかと思いました。

 

 同時に、現実問題として、彼らがここまで攻撃的にならないといけないくらい、社会は彼らに厳しいのではないかと思いました。私が冒頭に述べたように、もしもっと社会がマイノリティーである障害者に対して優しい社会だったら、私が突然身体障害を追っても自殺方法を考えずに済むのかもしれません。

 

だからより一層胸糞悪くなってしまったのです。

 

ちなみに、障害者による暴言のみではなく暴行というのも見かけますが、障害者だからという理由で人を傷つけるのが「仕方ない」とはなってほしくないと思います。だってそれって結局障害者を「普通の人間」として認知していない、逆差別ではないですか?

 

もし私が障害のあると思われる人から理由もなく殴られるようなことがあれば、私は殴り返して捕まえて警察呼びますよ。なぜなら傷害は全く仕方のないことではないからです。

 

 

 

 

 

 

 障害者は人なんです。「仕方ない」をやめて、彼らが普通に生きられる社会が作れたらどんなにいいでしょう。