やっぱり日本は痴漢や暴行を許す国らしい(カナダ人女性の痴漢被害に関して)
先程たまたま目にしたツイートで日本のあまりにもひどい現状を知ることになったので、そのことについて書き留めておきたいと思います。
ちなみに以前大炎上した私の記事が以下になります。
私はこの経験をし、更にこの記事についた心無いコメントを読んで率直に「あー日本終わってんな」と思いました。
そしてこの考えが間違っていないことを再度確認するきっかけとなったのが以下のツイートになります。
これは、日本に住むカナダ人女性が電車で痴漢にあったときの話を日本人のユーザーが翻訳したものです。
今から、先週の土曜にカナダ人女性が千代田線で受けた痴漢と、警察の対応についてツイートします。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
痴漢が許せないのは当然ですが、痴漢直後に女性が受けた扱いが酷いです。
女性を疑う発言、何度も説明させる、被害届を出さないように勧める。
痴漢をなくす気は全くないんだろうと思わされます。
7月14日に起こったことを詳しく書きます。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
11時頃、千代田線に乗って職場(表参道)に向かっていたとき、表参道まであと20分位のところで大きな男性が私の左側に寄ってきた(私は立っていた)。 https://t.co/38VHtJjnc5
彼はすごいニヤニヤして私を見ていたけど、すぐそばに来て日本語で「きれい」と言った。私は無視して席に座っている人を見回したら、何人かは彼のおかしな態度に気づいたようだった。 https://t.co/h3Z6WhMtey
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
タトゥーをたくさん入れた2人の白人男性のうち1人が気付いて、私に「大丈夫?」って顔をしてから、日本人男性の方を見た。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
席が空いたら、その日本人男性が座り、彼は私の顔と太ももをじろじろ見続けた(私はスカートをはいてた)。 https://t.co/F3yyX6A3LD
気分は良くなかったけれども、正直似たような経験をしたことはあったかから、大丈夫だと思っていた。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
私はいつも電車は安全だと思ってた。今まで痴漢や嫌がらせされている人を見たことがなかったし、大人しそうな女性や子供が一番のターゲットだって分かってたから(うん、ゾッとするよね)。 https://t.co/3RSnEbe43t
だから私は大丈夫だと思った。誰も外国人には痴漢なんてしないって。外国人はうるさいし何か言うだろうから。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
なのに男はまた立って私のところに来て、私の行き先を聞いてきた。
私は「は?What??」と言ったら、男はまたニヤニヤして座った。 https://t.co/52dyuE6UZW
男は座ってもまだ私をじろじろ見てきた。私はすっごく不愉快になった。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
それで何か行動すべきなんじゃないかと思った。車両を変えようかとも考えたけど、ついて来られるのが嫌だった。
正直言って、大きくてがっしりした白人男性がいることで、今の車両の方が安全だと感じた。 https://t.co/IWsMJekcFi
もし男が隣の車両について来たら、その安心感がなくなる。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
電車を降りて次の電車を待とうかとも思ったけど、一緒に降りられたら嫌だった。
ほかにどうしたら良いのか分からなくなった。 https://t.co/dk17yxRRuo
表参道まであと5分位だったし、普通なら座らないけど、目の前の空いている席に座ることにした。男から私が見えにくくなると思ったから(男と同じ並びで、男と私の間には女性が座っていた)。 https://t.co/JJGNhPyi5O
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
男は首を伸ばして私をジロジロ見続けた。私は彼氏にメッセージを送ったり、Facebookに投稿したりしながら、どうしようかと考えていた。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
男が表参道でも後をつけてくるんじゃないかと本当に怖かった。 https://t.co/yMXBD8bbSp
不安で吐きそうになった。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
ドアが開くギリギリまで座ってて、開いたらすぐ降りる作戦でいこうと思った。そしたら男はついてこれないだろうと。遠くのドアから降りようとも思ったけど、白人男性の近くの方が万が一のときに守ってくれると思った。 https://t.co/Ck1AYtw21z
その場合は、日本人の男の前を通らないといけない。白人男性に彼氏のふりをしてもらうことも考えたけど、大げさすぎると思ってやめた。電車はすぐに止まらず、私は立つのが少し早すぎてドアのそばで待たないといけなかった。私は男を気にしながら、白人男性に困っていることを目で訴えようとした。 https://t.co/q9PftqFbfc
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
すると日本人の男が私がドアの前にいることに気づいて、急に立ち上がって私の方に走ってきて私の左側に立った。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
この時本当に怖くて、どうしたら良いのか分からずパニックになった。絶対について来ようとしている。 https://t.co/UO4mfph9YS
ほんの数秒のできごとだった。男が私の後ろに立った。男の右手が私のお尻の左側に触れたと思ったら、強くつかまれた、2回。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
この瞬間、これまでのことで積もりに積もったアドレナリンが身体中に湧き上がった。#japan #chikan #groping #痴漢 https://t.co/SdbWf99HVs
振り向いたら、私の後ろにはその男しかいなかった。男は反対側のドアの方に下がった。私は彼を叩いて、シャツの肩辺りをつかんだ。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
男は急いで隣の車両に逃げようとしたので、私の手からシャツが離れた。 https://t.co/1HKrKKnbd7
私は男を追いかけてTシャツの首をつかんで引っ張ったら破れた。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
男はそれでも逃げようとしたので、「痴漢!痴漢!」と叫んだ。男がドアから逃げようとして、私たちは電車の外に倒れ出た。 https://t.co/U9F101iDlF
私は突然我に返って、堰を切ったように大声で泣きだした。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
11:30頃だった。近くにいた駅員が寄ってきて私たちを止め、誰かが警察に連絡した。 https://t.co/HIxu4yyiDy
すぐに警察が来て私達を別々にして、簡単に事情を聞かれた。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
私は震えが止まらなくて、この時点で泣いていた。
白人男性が来て大丈夫かと聞かれたから、お尻を触られたと答えた。彼は私に同情したようだったけど、数分後には行ってしまった。 https://t.co/pFrTvdunxp
職場と彼氏にメッセージを残してこのことを知らせた。彼氏がすぐに掛け直して来て、警官と話してくれた。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
私はパトカーで赤坂警察署に連れて行かれた。 https://t.co/dKry1Xg31j
パトカーには2人の警官が乗っていた。運転手の方が年上で、後部座席で私の隣に座ったのは若い警官だった。いくつか質問されたから説明した。 https://t.co/jDXrtss6Cs
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
すると運転手が見下した態度で「頭の後ろに目が付いてる訳じゃないのに、なぜあの男が痴漢したのか分かるのか」というようなことを言ったから、ものすごく腹が立った。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
警察署に着いて、たくさんの人がいる大きな部署内の小さい取調室に入った。 https://t.co/cUbdbNXr3a
そこにいた唯一の女性から身体検査され、外国人登録証、パスポート、携帯電話(電源オフにして)を箱に入れられた。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
男ばかりの中、電話もなく1人ぼっちでとても怖かった。 https://t.co/5p9zKkN9iS
あんなことの後だったから。それに、残念だけど、警官による痴漢事件が後を絶たないから。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
小部屋の前に移動式のスクリーンが立てられたけど、10人くらいの職員がドアの前にいて私の話を聞ける状態だった。 https://t.co/rhMZNYezog
男の通訳にスピーカーフォンで説明した。ドアの外の男たちの笑い声や話し声がとてもうるさくて、スピーカーフォンの声が聞きづらかったり、私の声が向こうにちゃんと聞こえなかったりした。 https://t.co/tKBE0XCoGx
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
私が説明を終えると、捜査員が、「痴漢した男は未成年だったので、警察が男の人両親に電話してこのことを伝え、両親がきつく叱る」と言った。そして「告訴しないほうがいい」とも。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
私はほんとに笑ってしまって、彼が冗談を言ってると思ったら、冗談じゃなかった。 https://t.co/c4T7TTUtjY
私は、自分にできることはすべてやると言った。被害届や告訴も含めて。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
そしてまた、詳しく説明しなくてはならなかった。この頃にはとても落胆していた。時間だけを無駄にして、どうにもならない気がした。それで警官の言う通りかもと思えてきた。 https://t.co/3n95D2kcgS
何事もなかったかのように、痴漢のことはほっておくべきかと。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
疲れてお腹も空いていた。すでに数時間経っていた。
私が告訴すると決めたら、彼らは私の茹で、手、足、腰、背の高さなどを測ったり、写真に撮ったりした。 https://t.co/2W33k7yISW
今度は実際の通訳が来た。60代の女性。少なくとも彼女は優しかったけど、私の事件に関しては何もできなかった。私はまた最初から全部説明しないといけなかった。3時間半くらい経っていた。事件を再現しないといけなくて、その準備を30分くらい待った。 https://t.co/T8Dm4JZ351
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
ホールに行くと、マネキンが用意されていた。マネキンは茶色いカツラをつけ 、格子柄のスカート、白いシャツが着せられていた。それが私で、痴漢役は捜査員がした。彼らは、車内であった出来事をすべて再現して写真を撮った。私も写真に入って、その場を指差さないといけなかった。 https://t.co/58fh3CU0D7
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
写真を確認したとの同意を示すため?
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
決まってることだから、と彼らは言った。これに時間がかかった。警察署に着いてから4.5時間は経ってたんじゃないか。
私のスカートが必要だと言われた。痴漢のDNAや指紋がついてるかもしれないからと。
すごく変だと思ったけど仕方ない。 https://t.co/xEfCiiUtFO
今週もう一度スカートを届けに行く。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
被害届をタイプする職員のために、また全部説明しないといけなかった。
そして全部読んで確認し、通訳に手伝ってもらい、サインしたり指紋を取られたりした。絵も描かないといけなかったので、また1時間半はかかった。 https://t.co/NZd6l8Ebtx
その間ほとんど座りっぱなしだった。この時に携帯電話を返してもらった。そしてやっと帰されることになった。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
帰り際に、多分、刑事事件にはならないだろうと言われた。痴漢の年齢、監視カメラの映像がない、証人もいないからって。 https://t.co/gc5S0cwzTh
なぜ目撃者を探さないのか、と聞いてもはっきりした答えはなかった。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
刑事事件になるかは上層部が決めると言われた。ならなかったら民事訴訟をするか、保護者からの謝罪を受ける。 https://t.co/bevxxLIHi5
表参道駅と自宅のどちらに戻りたいか聞かれたので、自宅だと言ったら嫌そうだった。1時間はかかるから。でも痴漢されて、6時間半も警察署にいたのだ。こんなことのために15ドルだって払いたくない。 https://t.co/BlA52nT9pk
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
警察を午後6時過ぎに出て、7時少し過ぎに家に着いた。
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
私は大丈夫だと思う、身体的には。でも、ものすごく気分が悪くなって、精神的に疲れ果てた。 https://t.co/hx9TAys4r2
これから電車に乗るのが不安だ。もしまた痴漢されたらと思うと。自分にできることはほぼないし、警察も何もしてくれないということが分かったから。とてもむなしい気持ちだ。(翻訳終わり)#groping #chikan #japan #sexualharassment #police #痴漢 https://t.co/BxAqcpqukI
— Summer (@Summer500la) July 19, 2018
一連のツイートを読んで、どうにもやるせない気持ちになりました。こんなことがまかり通っているなんて。
まず、警察がポンコツだということ。監視カメラ映像や証人がいないからといって、6時間も被害者を拘束し、その間何度も何度も自分の被害状況を繰り返し説明され、更に迷惑そうな顔をされ、挙げ句嘲笑される。そしてこれが許されているという事実。
これまでこういうことは多々起きてきたと思います。警察の痴漢被害に対する対応のひどさについてソーシャルメディアで訴える人もたくさんいたでしょうし、警察も抗議の電話を受けてきたでしょう。それなのに、何も変わっていない。変わる気がない。警察は市民の安全を守る存在ではなく、己の実績を上げて昇給したい人たちが都合のいい案件ばかりを取扱い冤罪だって平気で引き起こす集まりのように見えてしまいます。(もちろん全員がそうとは言いませんが、そのような印象を与えてしまって当然なことをする警察官を育てている警察という組織自体に問題があるのは事実だと思います)
これを見て一番むしゃくしゃするのは、結果的に痴漢が許されているように見えること。本人はこれから告訴などできることはすべてやると言っていますが、果たして他の痴漢被害者が同じことをできるでしょうか?
加害者がのうのうと野放しにされている時に、どうして被害者だけが努力しなければならないのか。全く意味が分かりません。
これでは、一度痴漢をした加害者が痴漢をしたことで学ぶのは「痴漢をしても捕まらない」ということ。捕まらないなら当然繰り返すでしょう。
それが分かっていて、警察は捕まえない。恥ずかしいです。
そしてこれ以上に恥ずかしいのが、この一連のツイートと私の文章を読んだ人たちのコメントが安易に想像できるということ。
「スカート履いてるのが悪い。電車でスカート履いてるとか触ってくださいって言ってるようなもの」
「このたった1回の出来事で日本は痴漢や暴行を許す国だと断言するなんて主語が大きすぎるし大げさ。ヒステリック」
「日本では痴漢なんて少ない方だし。欧米ではもっとひどい犯罪も多いのに」
もっとシンプルな質問にしてみたらいいのでしょうか。
あなたは痴漢に賛成ですか?反対ですか?
私は痴漢に反対です。痴漢なんて可愛い言葉を使っていますが、立派な暴行です。そして、痴漢被害者に対してきちんとした対応をしない警察や、被害者をバッシングする人たちは、痴漢に賛成し承認しているのと同じたと思います。
日本をバッシングするなとか、そういう問題ではないです。日本という私たちの国で、痴漢賛成派によって一方的に被害者の人権が無視されている実態について警鐘を鳴らしているだけです。
どうにかしてこの「痴漢賛成大国」を変えることはできないのでしょうか?
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