Phil Hardison

Phie Hardison

「生粋のクズがブログを書くとこうなる」というのがよく分かるブログを目指しています!

Kim KardashianのKimono問題はどうして炎上してるの?

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image from https://www.instagram.com/kimono/
 

 

こんにちは。

一回ブログ書くのに戻ると、なんとなく「ああそういえば私こういうブログを書いてたんだな」って思い出せるものですね。

ハーディソンです!

 

さてさてさてさて、大金持ちKim Kがアジア文化圏すべてを敵に回すようなことをしちゃってますね。

 

 

▼そもそもKim Kardashianって誰?

 

Kim Kardashian Westは、Keeping Up with the Kardashiansというカーダシアン家の日常に張り付くリアリティーショーで徐々に名声を築いていきました。

 

 
 
 
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A dream come true

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Kim Kとよく呼ばれています。徐々に知名度をあげているところでラッパー界の神童Kanye Westと交際し結婚。

 

 
 
 
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Grew up and made a difference. 💪🏾 #kanyewest

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KanyeがKimの服装をコーディネートしはじめ、ダサいのに定評があったKimの服装が急にスマートになります。その後、Instagramで話題になるポストを繰り返し、Kimは実業家としてKKW BeautyとKKW Fragranceをスタートさせ成功をおさめます。現在KimはInstagramに投稿を1つするだけで7500万円が発生すると言われています。

ちなみにKimはインターネットではいわゆるいじられキャラで、頭がからっぽと思われるも多く、Valley accentと呼ばれるカリフォルニアの白人の金持ちな女の子のアクセントなんかをバカにされることもしばしばあります。しかし、その印象自体をビジネスを成功させることで覆してきた人物です。

私は毎日のように「なぜ私はKardashian家に生まれてこなかったんだ?」と思っています。

ちなみにKardashian家にはモデルのKendal Jennerやアメリカで最も稼ぐ実業家のひとりであるKylie Jennerがいます。いいなあ。私も金持ちの家に生まれたかったなあ。

 

 

 

▼Kim Kはなにをしたの?

急にTwitterに流れ始めたKim K批判。何事かと思いました。私が実際の私のTLはこんな感じでした。

(Kim Kardashianと関連会社の配慮のなさにも、文化盗用で怒りまくるような流れにも腹が立つ。文化盗用の話で怒りをあらわにしてしまうと、海外で本当に日本の着物を愛用してくれる人たちが怖がって 着なくなってしまうかもしれないのに)

 

 

 

 

 

(私たち黒人はKim Kardashianは文化盗用して金を稼いでるよってずっと言ってたのにあんたたちはオーバーリアクションだって言ったよね)

 

 

 

みんなが突然 #KimOhNo というタグと一緒にツイートをはじめ、その多くの人たちが自分の着物姿も合わせてツイートするという現象を目にし、私もちょろちょろっと調べたら、元凶であるご本人のツイートがすぐ出てきました。

 

 

 

 簡単に言うと、Kimがプロデュースする補正下着に「Kimono」っていう名前をつけてしまった、ということです。

文化盗用に関してはめちゃくちゃ厳しいアメリカなので、もうここぞとばかりに炎上しております。(ちなみにKimはブラックカルチャーの文化盗用で以前叩かれた前科があります)

 

  

 

 

 

▼文化盗用って?

文化の盗用は英語でCultural appropriationと言われており、日本のものでいえば以前はAriana Grandeが自身のグッズに「ありがとう」といった日本語を使ったことで文化盗用として叩かれていました。さらにそのあと「七つの指輪」という意味でなぜか「七輪」というタトゥーを入れてしまい、これにも不満が噴出しました。

www.popbuzz.com

 

さらにはGucciもターバンを8万円で売り出したことで袋叩きにされていました。

 

簡単に言うと、マイノリティーの文化を金稼ぎの為に間違った利用の仕方をすると「文化の盗用」と言われてしまうというわけなんですが、最近では金稼ぎに使わなくても、本物の方の文化を貶めるような結果になることが目に見えている場合はボコボコにされます。

 

しかも今回の場合、Kimは"Kimono"という言葉を商標登録申請している状況で、これが通ってしまうと、本当にアメリカで着物を売っている人なんかは"kimono"という単語自体が使えなくなります。

 

 

  

 

 

 

▼日本人からのバッシングがメディアに取り上げられる

日本人や日系のコミュニティー、そして文化盗用を良しとしない人たちによってインターネットでボッコボコに叩かれているKim K、もちろんいろんなメディアにもこの問題を取り上げられました。(よくよく考えれば日本が大好きでプライベートでも徳島県藍染作業所なんかを訪れるレベルの夫Kanyeがこれを許したというのも不思議だ・・・)

 

1. ロイター通信

www.reuters.com

 

2. Now This

 

3. The Fashion Law

www.thefashionlaw.com

 

4. Los Angeles Times

www.latimes.com

 

 

▼どう反応するのが正解なの?

ツイートの中には「Kimが着物を宣伝してくれてありがたい、なんて言ってる人は正気か?」みたいなものが複数見られましたが、私が調べたところこのKimの行動をポジティブに受け止めるようなものは見つけられませんでした。

 

ちなみに私の反応はこちら。

 

見てわかると思うんですが、あくまで商標部分には触れていない範囲での意見です。私もkimono.comや@kimonoのアカウント名が補正下着に取られるのはさすがにマズいと思います。もはや日本が税金使ってキープしててもいいレベル。

 

ただ、kimonoという言葉だけならどうでしょう。ツイートにも書いているとおり、アメリカではsushiもsakeもkaraokeも、その他もろもろもわりと既に原型はほぼないと言っていいです。アメリカに行けば9割が偽物です。また、個人的には、正直なところ「え、今更・・・?」って感じでもあるんです。「そんなに着物取られたくないならなんでkimonoがカーディガン扱いされた時にもっと騒がなかったの?」って。さらに、日本でも間違った外来語の使われ方なんかはめちゃくちゃされているので、そのあたりも合わせてなんだかもやもやする、というのが私の最初の率直な感想でした。

 

そして、アメリカのものが偽物だからこそ、日本の本物が引き立つというのもまた事実だと思うのです。少なくとも私は日本の文化に対してそれだけのプライドは持っています。

 

ただ、「違う!」っていうのも理解できるんですよね。Kimonoは本来すでに固有名詞であって、さらに日本伝統の衣装なので。sushiやsakeといった食文化とは確かに話は違いますし、たぶんチマチョゴリやサリー、他の伝統衣装に同じことが起きたらただ事じゃないと思うんですよね。そこには当然違和感は感じていいはずです。

 

しかし!こんな時だけ「着物は誇るべき文化で〜」ってギャーギャーって言ってませんか?じゃあ普段からもっと着物着ればよくね?と思っちゃうんです。都合がよくね?と。わかる。めんどくさいから着ないよね。わかる。「そもそも普段着扱いしなくても文化として守られるべきもの」わかる。でも・・・ねえ・・・私はご都合主義者はあまり好きではないんです・・・。申し訳ない。

こんなことになるくらいなら学校で文化のコマなんか作って着物の着付けなんかも教えていいんじゃないかと思いました。多くの日本の学校にはゴミみたいな授業多いので。

 

ちなみにこの騒動を俯瞰で見ていて私は「9月ロス帰る時、浴衣持ってこ〜」と思いました。私はロスで生活してる時も日本で生活してる時も着れる時は私服で着物や浴衣を着るようにしているのですが、間違ってなかったな、と思えました。

 

結局どう反応するのが正解なのか?ぶっちゃけ正解はないとは思うのですが、一番rationalでlogicalな反応は、「商標だけはやめろ」という姿勢ではないでしょうか。

国や文化の距離がなくなっていく今、本当に、本心から着物を守りたいと思うのなら、着物や浴衣はもっとカジュアルに着た方がいいかと思います。そして、本当に、本当に、ほんっとうに着物を下着だと思われたくないと思うのなら、そう思うひとりひとりがきちんと声をあげて活動していくべきだと思います。

 

署名運動はこちらから

www.change.org

 

また、私はKimの話もこれでやめにします。見事な炎上商法に乗せられている状態なので。(むしろこれ狙いだったとしか)

 

  

 

▼Kim Kからの返事

Cosmopolitanがこの一連の騒動を1つのページにきれいにまとめています。全文英語で、最新の分にKim KがNY Times対して述べた内容がそのまま載っています。

www.cosmopolitan.com

 

ちなみに和訳はFrontrow日本版に載っていました。

front-row.jp

 

簡単に言うと「日本への配慮を欠いている訳ではなく、むしろこれは私からのリスペクトを表しています。これからも着物をパクったような商品をこのブランドから出すつもりもないです」というお返事のようです。

 

日系人の多いカリフォルニアでこの商標が通るとは思えないんですが、このままどうなることやら見守っていきたいかと思います。

 

  

 

▼着物きませんか?

これを機にみなさんもっと着物きませんか?Kim Kがきっかけだとプライドが許さないかもしれないけど。変なプライドは捨てて、着物警察のことは気にせずに着てみましょうよ。

以下私が気に入っている/気になっている着物や浴衣のショッピングサイトです。(順不同)

 

1. Super Seven

アフリカ布を使った浴衣販売をされています。私も一着持っています。

superseven.thebase.in

 

 

2. Salz Tokyo

Anji Salzさんという着物スタイリストの方のショップ。個性派でエッジーでめちゃくちゃおしゃれです。

www.salz-tokyo.com

 

3. Solola

こちらもアフリカ布の浴衣や着物を置いてらっしゃいます。

solola.thebase.in

 

4. 京都きもの町

手頃な値段で落ち着いたデザインから着やすいベージックな柄なんかを購入することができます。私もここで一着買っています。

www.rakuten.ne.jp

 

5. Nico @ntique

個性的な着物や小物を置いているショップ。ここでチェック柄の帯なんかを購入しました。

www.rakuten.co.jp

 

6. Utatane

レトロな柄から、花火大会なんかでもサクッと着れそうな柄まで幅広く置いています。作り帯を探していてこのサイトにたどり着きました。Nico @ntiqueの系列のようです。

 

www.rakuten.co.jp

 

 

  

 

 

 

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