今までに出会った面白いお客様方
飲食店には毎日色んなお客様がいらっしゃいます。
中でも面白くて仕方のないお客様方をこの場をお借りして紹介させていただきます。
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ここが日本だと分かっておられない
英語圏のお客様がご来店されました。当店は日本にございます。お客様は日本人スタッフに対し、英語で、まくし立てるかのように一気にご注文をされました。日本人スタッフは聞こえた分のお飲み物を作りました。すると、お客様は、「は?もう一杯注文しただろうが。忙しくもねえのに間違えるなよ」と、英語で暴言をお吐きになりました。繰り返し申し上げますが、当店は日本にございます。ご存知ないかもしれませんので申し上げますと、日本の公用語は日本語でございます。
お客様、大変申し上げにくいのですが、お客様は今、なんと、驚くべきことに、日本にいらっしゃいます。ですので、ご文句があるのでしたらまずは日本語喋れやください。
- クソ忙しい時に冗談をおっしゃる
少々お酒に酔っ払われたお客様が「注文したら空のグラスに氷を入れただけのものを出された」とおっしゃいました。ご表情が真剣そのものでしたので、私は事実確認のため、いくつか質問をさせていただきました。「どのスタッフにご注文されましたか?」「お支払いはお済みですか?」そう尋ねますと、お客様は「とにかく、僕はラムコークを頼んだんだけど、これが来たんだよ。」と繰り返しおっしゃいます。
店内はクソ忙しいです。何度尋ねても同じ答えしかお返しになりませんが、彼の隣に座っていらっしゃるご友人が「まじめに取り合うなよ冗談言ってるだけだって」と笑いながらおっしゃいます。スタッフがラムコークを注文されて、氷だけ入ったグラスを出すなど、友人相手にでもする訳がないことは明瞭でした。それでもなお、そのお客様は飲み終わったグラスを手に同じことをおっしゃり続けました。
時間の無駄でしたので、私は笑顔でラムコークをコースターの上にブチ置き、「ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした」とだけ申し上げ、その場を去りました。このお客様が罪悪感に押し潰されたのかは分かりませんが、残念ながらそれからのご来店は未だございません。またのご来店を心よりお待ちしております。
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ご自分を神様かなんかと勘違いしていらっしゃる
天気予報どおりに雨が降っている日、傘をお持ちにならずご来店なさったお客様が、帰り際に「傘ねえの?」とお尋ねになられた為、「当店には傘を置いておりません、大変申し訳ございません」と申し上げたところ、「俺に雨に濡れろっつってんの?」とのお返事を頂きました。
はい。濡れてろください。当店スタッフは神様相手でも、傘が無い時に傘を錬成することはできません。お力になれず、誠に申し訳ございません。今後、錬金術師を積極採用させていただきます。
- 11月にサンタコスで店内を走り回られる
お草をお吸いになったのかな?と心配になるほどにお元気なお客様が、11月にサンタクロースの格好をされ、支離滅裂なお言葉をおっしゃりながら店内を走り回られたことがございます。ご注文を伺いますと、「みんなで乾杯だ!おれの奢りだ!」と105円を出されました。誰も乾杯できません。ご来店誠にありがとうございました。
- 人がどれだけご自身のことを嫌いなのかをご確認なさる
酔っ払うと「俺のこと嫌いだろ?」と毎度尋ねられるお客様がいらっしゃいました。私は「いいえ、そんなことはございませんよ」と返答いたします。ですが、お客様は「嘘だ!俺のことが嫌いなんだろう!」と執拗にお尋ねになります。ある日、私は、もしかしてこの人は嫌いだと言って欲しいのかもしれない、というわずかな期待にかけ、「そうですね、そのようなご質問を執拗にされるのなら、嫌いになってしまうかもしれませんね」と申し上げました。お客様は激昂され、「こんな店二度と来るか!!」と捨て台詞を吐いてご退店されました。
翌日、いらっしゃいました。毎度ありがとうございます。
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